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- 再現性 -
Y.S.PARKでは、ご自宅でSalonでの仕上がりを簡単に再現できるように「再現性」を考慮したヘアスタイル作りに取り組んでいます。
現場で、お客様に、新しいヘアスタイルについて意見を聞いていると、まず第一に、「自分に似合うのかどうか?」が一番多いようです。自分に似合うという意味合いは、私のスタイルに適しているのか?自分が好きキライもあるでしょうが、他人から見ての評判なども気になるポイントかもしれません。次に多いのは、「手入れが簡単かどうか?」です。特にスタイルチェンジ時には、必要であればパーマを施したりなど、何かした方がよければするけど、手入れが難しいヘアスタイルにはしたくない。このような意見を多く聞きます。
簡単にできるように、パーマをかけることは賛成されますが、手入れが自分でできないヘアスタイルは誰もしたがりません。
- 日常の手入れ方法 -
再現性の高いヘアを作り込むためには、まず、お客様が普段どのような手入れをされているか、使用されているアイテム、ブラシやどのようなドライヤーか、スタイリング剤は、何をどのタイミングで使用されているか、全体の工程手順やかかる時間などを知らなければいけません。それをお伺いすることで、お客様のヘアを作られる環境、時間やスキルがわかります。
結構プロからみても、上手にされている方もいらっしゃいます。自分では苦手で上手く出来ないという方、ブロードライをメインでされる方もいらっしゃれば、ほとんど手ぐしでという方まで様々です。
自宅での手入れはこうあるべきだ。というおすすめももちろんあるのですが、そこまで道具を揃えたり、ある程度時間を割いてできるのか?
もちろん、間違えたやり方をされていた場合、お教えしていますが、一人一人の様々なシュチュエーションがありますので「良い悪い」ではなく、極力それに沿った形で、ヘアを提供できれば、お客様の大切な時間を割かずに済みますので、そのように捉えています。
- 超精密 -
再現性のあるヘア作りで重要なことは、CUTです。
専門的で細かい話になってしまいますが、髪の毛は、もし斜めに切った場合、短い毛から長い毛の方に「流れる」一つの習性のようなものがあります。もし、水平で同じレングスに切った場合、となり同士はぶつかり合いますので全く動きません。また、くせの度合いでおさまりや動きも変わってきます。
このようにCUTを施した髪の習性を理解して行うことが大事です。
もう一つ、切り口の精度のコントロールです。精度を高くして「超精密」に切り口を切り、全てのカットラインを綺麗なラインで連結させること。
髪の毛は、個人差はありますが、一日約 0.3~0.4mm伸びます。ですが、全ての髪がそうではなく結構バラバラに伸びます。前髪だけ早く伸びる。襟足だけ早く伸びる。両脇は伸びが遅いなど部位によっても違います。
精度の高いカットをすると、その伸びのバラツキがあったとしても、しばらくは大丈夫です。通常1ヶ月で形が崩れていくところを1.5~2ヶ月ぐらい、いわゆる「持ちの良いカット」になります。それだけでも再現性が向上します。
超精密にカットをしているつもりが、所々が精密ではない、所々が出っ張っている。綺麗に連結していない。など中途半端で不完全な精密度はかえって再現性を低くします。
もう一つは、あえて超精密には切らない。あえてラフな切り口にすることです。いわゆるソフトな山切りカットのようなギザギザというか「綺麗な不揃い感」で施すことです。これは髪質によって変わってくるのですが、切りたてでも、カットを施してから一週間後のような感じで、なじみがよくなる、なじみが良いとシルエット作りも簡単になります。
「超精密」と「綺麗な不揃い」の間にもいろいろなテイストがありますので、どのくらいの塩梅、加減で行うのか、作り手の裁量にかかってきます。
- Fit感 -
ロングヘアはさほど影響ないと思いますが、短くなればなるほど、ヘアスタイルは頭の形に影響されます。
特に短いヘアは頭の形に合わせてカットをします。頭の形に合ったヘアスタイルは、フィット感がよく手入れもしやすいです。ですが、頭の形とヘアスタイルがもともと相性が良くないケースもあります。その辺は、技術者の経験を活かした工夫とアイデアを持ってフィットをさせ、クリアしなければなりません。
はじめは頭の形にジャストフィットしていても、髪が伸びるにつれて、頭の形とずれてきますので、形がつきにくくなってきます。
おおよそ6週間ぐらいでしょうか。ワンサイズ大きめの洋服。肩が合っていない大きめの洋服のようになります。
洋服もそうでしょうが、サイズ感の合っていないものは、着こなしの問題ではなく、大きいことが問題です。体にあっていない大きめの洋服はどうにもなりません。
頭の形をよく見て、ヘアスタイルに合っている部分はジャストフィットさせる。合っていない部分は、逆に、調整、カスタマイズして「合わせて」いく。足したり、引いたりしながらフィット感をあげる。これも再現性の向上に繋がります。
- 朝シャン -
Salonでのスタイリング、短いヘアスタイルの場合、まずドライヤーだけで乾かしていきます。
6割~7割ぐらいまでの乾き具合で、形やおさまり、フィット感などを確認します。これは、お客様がご自身で乾かす場合のシュミレーションとしておこなっています。
お客様の意見として、ほとんどの方は、はじめからドライヤーのみで「 バーっと 」乾かすことが多いそうですので、同じように乾かし、ある程度確認をしてから、必要なところにブラシを入れていきます。このように行うことでヘアスタイルの「オフ」から「オン」までを確認し微調節しますので、いろいろなケースに対応したヘアを作り込み、完成度を高めることができます。
以前、「朝シャン」という言葉が流行り、自宅のパウダールームで髪を洗い、それから1時間以上かけてスタイリングをするようなライフスタイルがありました。
その頃は、お客様に聞くと、毎日5時、6時に起きて仕込んでいる方もいらっしゃいましたので、大変です。
現在は、その大切な時間を少しでも短くできるように、作り手側に「再現性の高さ」を求められている時代ではないかと思います。
忙しい現代人、時間だけはお金で買えませんので当然の流れです。
時代の変化とともに私たちの生活形式も変化していきます。
一人一人のライフがあり、その中で、その方の 生活に合ったヘアデザインであるべきだと思いますので、少しでも、皆さんの生活のお役に立てれるように取り組んでいきます。
Keisuke Moriyama
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