Y.S.PARK Official Blog
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- みだしなみ -
Y.S.PARKでは、Blow Dryの施述を重視してヘア作りをおこなっています。
カジュアルファッションの流行により、オンよりもオフに重きをおいたヘアデザインやそれを求めるお客様も増えてきました。
以前は、Salonの「シャンプーブロー」のメニューのお客様が、毎日何名かいらっしゃって、特に午前中は多かったように記憶しています。その中には、Salonでしかシャンプーされない方も多く、技術的にも、できるだけ長持ちするシャンプーとブローが求められていました。
この仕事に従事して、間もないころ、開店前のスタンバイが終わり、朝礼をしていると、よく入り口の外で、常連のお客様が背中を向けて待っていらっしゃいました。メニューはもちろんシャンプーブローです。朝礼もままならず、お客様にお声掛けしてシャンプーをはじめます。
シャンプーブローの常連のお客様は、皆さんそれぞれに、ご自分だけのこだわりヘアをしていらして、シャンプーもブローも何か特別なスペシャルを加えて作り上げる。そのような感じでした。
特にある年代から上の方たちに多いのが、「髪の毛だけはきちんとしていたい。」というこだわりがあると思います。
冠婚葬祭のみならず、日常の中で、「出かける」「誰かと会うから」仕事中の方に関しては、「挨拶まわり」のたびに、身だしなみの一環として髪の毛をきちんとしていく。
人に会うときは相手に失礼にあたるから。もしくは、きちんしたヘアにすることで自信をもって人に会える。など、こだわり理由も様々です。
相手にとって素敵な配慮ですし、とても すばらしい心がけだと思います。
ですが、最近では、そのようなお客様もめっきり減ってしまいました。
- 天然繊維 -
髪の毛は天然繊維ですから、濡れているときから、乾くときまでの条件によって風合いが変わります。
時間をかけて低温で乾かした場合、髪は柔らかく、しっとり、しんなりとソフトな質感になります。逆に短時間で高温処理をして乾かした髪は、ハリがでてパリッとした質感になります。
梅雨時の洗濯物のように何日もかけて室内で乾かしても、何か湿っぽい、風合いもシナシナな乾きあがりと、夏の日中の天日干し、数時間で乾ききったジーンズなど、ノリでもやったかのようにパリパリな風合い。そのような違いです。
ブローをするときも時間と温度のコントロールは大切です。料理でいうところ「火加減」と同じです。なんでも高温で処理をするのではなく、ヘアスタイルという目的に対して行わなければなりません。ストレートロングに代表するような「ハリ、コシ、ツヤ」を重視したスタイルを作る場合、「高温短時間」で処理します。Permを施したような柔らかいディテールで構成されるような場合は「低温ゆっくり」。このように使い分けます。
もう一つ、ブローとは「風」という意味です。時々、ドライヤーのノズルを髪にくっつけて、ブラシとドライヤーのノズルでプレスしたような形でブローをしているのを見かけます。
そのようなブローでは、風が出ないので乾かないどころか、ドライヤー内部で熱が過剰にこもり、その熱で髪を焦がしてしまいますし、最終的には熱暴走によりドライヤーが壊れます。いいことは一つもありません。
ブローの最大効率化を図るのであれば、一番熱風の強いポイントはノズルから何センチのところか、それがわかっていないといけません。そのポイントからどのくらい離すかで温度は変わります。
髪は神経がありませんので、もっと気を使って行うべきだと思います。
- 二度揚げ -
唐揚げの「二度揚げ」。中はジューシーで表面がカリカリというのがあります。表面のサクサクした香ばしさと、中身に火が通っていますが、しっとりで、パサパサではない状態が美味しいといっているのでしょう。
ブローでも、特にすぐに乾いてしまう細毛の場合や、エイジングヘアの場合に「二度揚げ方式」が適しています。中高温ぐらいの風でブローをし、ほぼ形がついたら高温で「サッ」と全体をブローします。
細毛の場合ブローをしていると形が着く前に、すぐに乾いてしまいますのでこのようなやりかたで行います。ショートでRelaxing(ストレートパーマ)を施した場合なども有効です。Relaxingを施した髪は、はじめは乾きにくく、70%ぐらいまでなかなか乾きませんが、その後、一気に100%までかわいてしまいます。形をつける間もありませんので大変です。
ドライヤーの出力が切り替えられるタイプであれば、1200Wと750Wの切り替えで熱調整をおこなえるとバリエーションがつきます。切り替えがない場合は、ドライヤーの距離を離して熱調整をおこないます。
このように熱調節をおこなうことで、質感をコントロールでき、髪の内部に保湿を保った状態で、パリッと乾かすことができます。
- ビショビショブロー -
Y.S.PARKでは、短いスタイル以外は、水がしたたるほどの、ビショビショの状態からブローをします。基本的には、はじめにバーッと乾かしてしまう「プレドライ方式」でブローはしません。
髪質にもよりますが、髪はおおよそ50%~70%ぐらいの乾かし具合のときに一番形がつきます。
もし、その髪の一番の乾き具合のポイントが、約60%だったとします。はじめに乾かしすぎて、そのポイントを過ぎてから、頑張ってブローをしても、オーバーブローになりますので、ほとんど効果はありません。
この場合は、0%からブローをはじめ、50%~70%ぐらいで、結構がんばる。そうすると、その後はきれいに乾かすことができます。
髪によって「ブローの頑張りどころのタイミング」は違うのですが、見極めなければいけません。
ブロー後の100%乾いた髪は、その髪の乾き具合のポイントに、戻ろう戻ろう、とします。ですから、そのポイントのときがプレドライの状態であれば、それに戻ります。そのときに、ある程度綺麗にブローされていれば、それに戻ります。ですから、いわゆる「モチ」に影響します。
一番いいのは、ビショビショの状態から行うことです。ビショビショで行うと一見効率悪いように感じますが、トータルの時間でいえばそんなに違いはありませんし、ブローがとれてきたとしても大丈夫です。形状記憶のようになりますので、もし、地下鉄で風にあおられてもくずれません。
全ての工程は、仕上がりのスタイリングのためにおこなっています。
どのような髪でも、形はもちろんですが、髪が一番綺麗な状態に見えるようにスタイリングをすると、綺麗さがランクアップしますので、技に磨きをかけて取り組んでいきます。
Keisuke-Moriyama
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